「予測」?「予算」ではなくて?…「前年度実績」とかでもなくて?そうです、「業績の予測」です。会社や業種業態によっても対比する指標は異なります。ですが、往々にして月次も締まってない(実績も出ていない)のに何の予測?予算はとりあえず作っているから大丈夫…本当にそうでしょうか?
「業績」とは、事業、研究などで成し遂げた実績のことを言います。ビジネスの場面では、単なる売上高とは異なり、売上高から設備投資などの経費を差し引いた利益のことを指します。業績の先行きは、経営者の不安と恐怖心に大きな影響を与えてしまうでしょう。したがって、企業活動の最大の目標は、業績を拡大させることにあるのでは無いでしょうか?
業績予測とは
業績予測とは、企業の利益の先行きを計画・予測する会計手法のことです。業績予測をすることで、企業は業績の先行きを見通すことができ、多少の業績変動に動じることなく安心して業務を遂行することができます。
もっとも、トップラインが上がってこそだろうというのも最もなことですが、同時に販管費も確実に把握し、さらにBS(バランスシート)からの影響も網羅した上で業績を締め、更に速やかに翌月以降の「業績予測」を策定、本来の目指すべき予算との乖離を適宜適切に把握できたら、それが月次の締めと同時に行うことができれば…
なぜ業績の予測が必要なのか
販売の様子や施策の成果を確認するために、売上予測を行っている企業は多いと思います。しかし、売上予測とは、前年度以前の売上をもとに新年の売上を予測することで、これでは実際に実績がどうなるかまでは予測ができません。ただ売上の数字を追っていても業績は見えてこないのです。ですから、企業の安定した成長を実現するためには売上予測以上に業績予測も実施していく必要があります。
業績予測の基本的なやり方
中小企業が運用する予算管理は、業績目標(期待値)をベースに作成する方法が一般的です。この予算は、各担当者から経営幹部に至るまでの営業目標(期待値)がベースになりますが、業績目標が高すぎると業績予測の精度が著しく低下するデメリットが生じます。
企業が事業予測を行う際は、まず過度な業務目標(期待値)を廃し、「前年度実績+確度100%の実績項目」で予算計画を作成します。この予算は、前年の実績に新年度の実績に影響を及ぼす確度100%の業績項目を加算減算して算定しましょう。
数字は作るもの・・・でも、
「数字は作るもの!!」という言葉があります。「こんな結果になりました……」では最早遅いのです。ですがこれを経理機能に求めてもなかなか難しいものがあります。なぜなら彼らは企業活動の結果を正しく数値に置き換え、財務諸表の形に仕上げることこそが命題だと信じているからです。
私たち天神経営には、これを実現してきた実績と更に昇華させ各担当が業績予測を組み上げることを念頭に置きながら毎日の経理業務を行い、実績の積み上げと翌月以降の数値予測を同時に提示することに導いた経験があります。
業績予測とはいわば毎月行う予算のローリングなのです。
年度の着地はあるべき姿の予算数値であっても、日々移り変わる商売の成り行きをあるべき姿の数値と比較しその乖離を把握して、素早く施策を打つことで約束した到着地点にたどり着く確率は飛躍的に高まるのです。
「数字は作るもの」
これを実践してきた実績が私たち天神経営にはあります。
「業績予測を可能にする」とは?
「業績予測を可能にする」とは「結果として…」を「自身が見込んだ結果に導く」ことへのプロセスです。
そのためには担当者レベルであっても意識の改革が必要です。私たち天神経営は、こういった会話が社内で響き渡るように支援します。
そしてこの業績予測は実は資金繰り予測と密接化関係にあるのです。資金繰り予測、CF(キャッシュフロー)予測は基本このPL(損益計算書)予測と一部BS(バランスシート)予測から導き出します。すべてはお客様が竹のようなしなやかな企業となるよう、私たち天神経営は力を尽くします。
天神経営では専任のスタッフがご相談を承っております。
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