中小企業や小規模事業者がITツールを導入する際補助してもらえるIT導入補助金
これまでの対象は販路開拓や顧客対応に対するITツールの導入で、その中にセキュリティツールは含まれていませんでした。 しかし、先日新たに「セキュリティ対策推進枠」の新設が発表されました。
今回はそんなセキュリティ対策推進枠について詳しく解説していきます。
1.IT導入補助金とは
最初にIT導入補助金について簡単にご説明いたします 。
IT導入補助金とは自社の売上向上や業務効率化を目標としITツールを導入した際、その時にかかった経費の一部を補助してもらえるというものです。
対象となるITツールは販路開拓や業務効率化に対するツールに加え、顧客対応や人事労務ツールも対象となっています。
IT導入補助金に関して詳しくは下記コラムをご確認ください。
2.新設されるセキュリティ対策推進枠
新設されたセキュリティ対策推進枠とは、
近年サイバー攻撃のリスクが高まっていることを踏まえ、中小企業・小規模事業者等の生産性向上をサイバー攻撃が阻害をし、事業継続困難となる事態を回避するための支援
具体的には独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公表する※「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されているいずれかのサービスの内、IT導入支援事業者が提供し、事務局に事前登録されたサービスを導入する際、サービス料【最大2年分】補助する
と定義されています。
※「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されているいずれかのサービスとは・・・主に商工会議所サイバーセキュリティーお助け隊サービス、防検サイバー、PCセキュリティーみまもりパック等の、サイバーセキュリティ対策のソフトや機器、保険を提供するもののこと
そもそもセキュリティ対策って重要?と感じた方もいらっしゃるかもしれません。下記コラムに重要性についてお話ししています。
申請の対象となる中小企業・小規模事業者の定義は通常枠やジタル化基盤導入枠と同じですが、申請要件の労働生産性の伸び率向上の部分は3年後の伸び率が3パーセント以上およびこれらと同等以上の実現かつ合理的な数値目標を設定するとされています。 (通常枠では3年後の伸び率9パーセント)
- 補助額 5万~100万円
- 補助率 1/2以内
- 対象経費 サービス利用料(最大2年分)
3.通常枠やデジタル化基盤導入枠と一緒に申請できる?
セキュリティ対策推進枠は、通常枠やデジタル化基盤導入枠との併願は可能とされています。
ただし、「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に記載されているサービスがITツールとして登録されている場合はオプションとしてセキュリティ対策推進枠申請できますが、通常枠やデジタル化基盤導入枠のオプションと重複してサービスを申請することができませんのでご注意ください。
4.申請スケジュール
セキュリティ対策推進枠の申請スケジュールは下記のとおりです
- 交付申請期間 2022年8月申請受付開始(予定)
※以後の受付〆切スケジュールは順次公開
- 事業実施期間 交付決定後~6か月程度
※詳細日時は別途定める
5.交付申請の流れ
実際に申請開始から交付申請完了までの流れは下記のとおりです。
- 交付規程や公募要項を読み、理解する
- IT導入支援事業者とITツールの選定
- gBizIDプライムの取得
- 申請マイページの解説
- ITツール情報の確認・事業計画の確認宣誓
- 事務局へ交付申請提出
- 交付申請完了
6.まとめ
サイバー攻撃が増えている今、対策としてはセキュリティソフトの導入が欠かせません。 しかし良質なセキュリティソフトとなると値段も高価なものとなってきます。
「セキュリティソフトを導入したいが、どのソフトがいいのかわからない」
「サイバー攻撃が増えてきたからうちも対策したいが、値段が・・・」
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