会計処理の見える化の重要性とチェックポイント

経理の方が何をしているかわからない、自分の見たい数字がすぐにでてこない、そんな状況になっていませんか?ここでは、経理の会計処理の見える化についてお話したいと思います。

「見える化」とはビジネスにおいて必要な情報をリアルタイムに確認し、問題が発生したとき、すぐに解決策や再発防止策を打てるような仕組みを作ることです。業務の進行状況や目的に合わせて対象を選定し、見えないものを見える状態にすることを意味します。

経理の業務を見える化することにより、経理業務の効率化に繋がります。

私たち天神経営では「会計処理の見える化(可視化)を可能にする条件」を次のように捉えています。大前提として、企業活動の結果が集約的であるということです。

目次

会計処理の見える化チェックポイント

作業する女性

毎月・毎年作成されるPL(損益計算表)やBS(バランスシート)、もちろんCF(キャッシュフロー)もですが、日々の企業活動の結果が経理へ集まり、これを確認・集計することで財務諸表が作成されます。

その上で

  1. 財務諸表の各科目毎に担当が(相手科目含め)決められていること
  2. 責任の所在が明確になっていること
  3. 最小単位で週ごとの会計業務のスケジュールが明確になっていること
  4. 月毎の会計業務スケジュールが他部門と共有されていること
  5. 少なくとも週次において会計項目の70%程度はその数値の進捗が何らかの方法において把握できること
  6. 前年度対比や予算対比等、実績との比較対象があり、これが可能であること
  7. 特に費用処理に関しては当社側がその主導的立場であること
  8. 他部門との情報のやり取りが一か所に集約されていること
  9. マネジメント機能が働いていること
  10. 財務権限等、決裁権限が正しく運用されていること
  11. 損益構造が整然と整理されていること
  12. 会計伝票が業務基準や財務権限に基づき承認されていること

等々をチェックします。

経理を効率化すべき理由

前月の試算表はできるだけ早く確認したいですよね。正しい試算表がスピーディーに手元に上がってくれば、素早く経営判断をすることができます。しかし現状では試算表があがってくるのは翌月末頃、という会社もめずらしくありません。中には数ヶ月遅れてあがってくるなんてこともあります。このような状況を変えるために経理フローを見直し効率化してしまいましょう。ムダな作業をなくし、同じ作業はまとめ、仕組みを整えれば試算表の早期化は必ず達成できるでしょう。

まずは、「経理の業務プロセスを変え、当社の経理業務はこのようにする」と目標の姿を決めて、そうするには経理業務の流れはこのようにすべき、といった発想でプロセスを作り込みます。

効率化するためには、経理の見える化が必要不可欠になってきます。

経理の見える化の重要性

グラフ

目に見える形で業務全体の内容をまとめると、これまで気づけなかった問題点が浮かび上がり、改善策の検討ができます。社員は業務に追われると作業をこなす日々になり、無駄な工程や業務の問題を把握しづらいため、業務プロセスを可視化することで業務の全体像を把握しやすくするのが狙いです。

経営者側が労働問題の解消に向けた取り組みを実践するためにも、まずは問題を把握するために業務プロセスの可視化が重要です。

経営判断は透明性のある数値に基づく

もちろん上記のすべてをクリアにする必要はありませんが、このような項目がある一定レベルまで引き上げられたときに、経営判断をするに値する数値が透明性をもって(いわゆる見える化され)提示されると考えています。

私たち天神経営は「決算スケジュールの早期化」と合わせ、こうした会計・経理周りについても実務をともにし、伴走支援していく準備があります。

もちろんこのノウハウは当然お客様の会社の経験値として社員に受け継がれ財産となります。私たち天神経営のご支援は、全てお客様のためにあります。

天神経営では専任のスタッフがご相談を承っております。 
補助金の活用、経営支援、経営相談をご検討の企業様はお気軽にお問い合わせください。 

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