社内営業と言う言葉はご存知でしょうか?
通常営業と言えば社外の人や企業に対して自社のサービスや商品を売り込むために行うものですが、組織やチームで最大限の成果を上げるために社内の人間に対して自分を売り込むことを社内営業と言います。今回は社内営業のメリットや具体的な実践方法をご紹介します。
社内営業のメリット
社内営業の最も大きなメリットは、社内の人間から助力や協力を受けやすくなるということです。
同じ会社の人間とは言え、全く知らない人の頼みだと面倒に思われてしまったり、自分の本来の業務を優先されてしまったりすることは多々あります。そこで「この人のお願いなら聞いてあげようかな」と思ってもらえる関係性を構築することは非常に重要です。
当然自分一人だけでできる仕事よりも、他の人を巻き込みつつチームで仕事を行う方が、より大きな仕事に挑戦することができ、大きな成果を生み出すことができます。
社内営業の実践方法
では具体的にどのような方法で社内営業を行えば良いのでしょうか?営業という言葉を聞くと「ご機嫌取りをしないといけない」というようなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういったことはなく、積極的にコミュニケーションを行い、自分の顔と名前をしっかりと覚えてもらえるようにすることがまずは重要です。
1.挨拶
朝出勤した時・退勤時の挨拶はもちろんですが、社内の廊下などですれ違った時などにも「お疲れ様です」などの声掛けを行うことで、顔を覚えてもらえたり、いい印象を持ってもらえたりするきっかけを作れます。
また「ありがとうございます」などの感謝の言葉を些細なことであっても、しっかりと伝えるということも重要です。
2.雑談
タイミングを見て雑談を行うのも自分を売り込む有効な手段です。また雑談のきっかけが作りにくい場合は、ランチに誘ってみる、後輩であれば困っていることがないか聞いてみる、先輩や上司であれば仕事の相談をするなども有効な手段です。
他にも出張や遠出をした際にお土産を買ってきてお裾分けするなども、話のきっかけを作りやすくおすすめです。
社内営業で気をつけるべきポイント
社内営業を行う上で、どのようなことに気をつける必要があるのでしょうか?社内営業を行う上で最も気をつけなければならない点は嫌われないようにするということです。社内の協力者を増やすために行っている社内営業で、相手に不快感を与えてしまっては元も子もありません。社内営業とはいっても本質は人とのコミュニケーションです。相手のことを第一に考えるようにしましょう。
1.相手を気遣う
社内営業を行う際には、相手の気持ちを考えることがなによりも重要になります。自分の協力者を増やしたいからと言って、無理に飲み会やランチに誘ったり、業務中に話しかけたりしてしまうと、かえって逆効果です。社内営業では相手に合わせたコミュニケーションを心がけ嫌われない・不快感を与えないようにすることを心がけましょう。
2.分け隔てなく接する
全員に分け隔てなく接するということも非常に重要です。上司や特定の誰かだけに対して、良い態度をとるということをしてしまうと、ゴマすりや贔屓のように周りの社員から誤解をされかねません。そういった誤解はかえって自分の評判を落としてしまうため気をつけましょう。
3.自然な振る舞い
いかにも社内営業を行っている感が出てしまうのも、あまりよくはありません。普段通りの立ち振舞のなかで、気持ちのいい挨拶を行ったり、さり気なく雑談をしてみたり、わざとらしくないコミュニケーションを心がけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?会社の中には様々な知識やノウハウ、能力を持った方がたくさんいます。そういった方々の助力を得ることで、1人では達成できないような成果を生み出すことも可能になります。
社内営業というとゴマすりやご機嫌取りというようなネガティブなイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、簡単に言えば仕事を円滑に進めるための人間関係作りです。必要以上に下手に出る必要はありませんが、日頃から一緒に仕事をしたい、力になりたいと思ってもらえるような立ち振舞を心がけましょう。