「セミナーに集客することは難しい」と思われがちですが、実は手順とコツをおさえておくことで、効果的かつ効率よく集客に取り組むことができます。ここではセミナー集客において、おさえておきたいポイントをご紹介します。
セミナーの開催要項を明確に
セミナー集客に着手する前に、まずはセミナーの開催概要を目に見える形で具体化し、関係者間で共有しておきましょう。
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具体化するポイント
- セミナーの趣旨…何を目的として(新規顧客開拓、既存顧客へのクロスセル・アップセル対策など)どのようなセミナーを行い、参加者に何を持ち帰ってもらうのか
- ターゲットユーザー層…誰に向けたセミナーなのか(業種、役職、ユーザーの検討段階など)
- 開催日時…いつ開催するのか(平日、休日、日中、夜間、展示会の期間中など)
- 参加費用…無料か有料か。有料なら価格帯はどの程度なのか
- 開催場所…オンラインかオフラインか。オフラインなら場所はどこか(自社オフィス内、レンタルホール等)
- 定員…定員数がある場合は記載
※クロスセルとは…ある商品を購入しようとしている顧客に対して、その商品と関連する別商品の同時購入を案内することで、顧客単価をアップさせる販売手法
アップセルとは…より高額な商品を購入してもらうことで、顧客単価をアップさせる販売方法
集客手法は戦略的に選定する
セミナーの集客方法といっても手法はひとつではありません。リスティング広告やディスプレイ広告などのWEB広告を使うこともできますし、顧客宛にセミナー案内のDMを送るのも良い方法です。その他、TwitterやFacebookなどのSNSで情報拡散するといった方法もあります。
重要なのは、そうした様々な手法の中から適切なものを選択することです。セミナーの目的・主要ターゲット層に応じて戦略的に手法を選択しましょう。
専用の告知ページを用意する
どのような集客手法を用いるにせよ、セミナーの開催概要をユーザーに伝え、申し込みを受け付けるための告知ページを作成しておきましょう。自社ホームページ内に特設ページを設ける方法や、別途専用のLPを作成する方法もあります。告知は早めに開始し、タイミングや頻度を見極めましょう。
開催後のフォローを忘れない
セミナーが終了したら、参加者に対してお礼メールを送るのを忘れないようにしましょう。これは一見、「集客」とはあまり関係のない話に聞こえるかもしれませんが、このような気遣いの有無が次回のセミナー集客に少なからず影響を与えます。
集客手法紹介
WEB広告による集客
比較的広い範囲にリーチ可能なリスティング広告、SNS広告、ポータルサイトへの広告掲載は、新規顧客へのアピールにおいて有効な手法です。
リスティング広告はGoogleやYahoo! Japanなどの検索エンジンに掲載する広告で、ユーザーの検索キーワードに連動して広告を出稿できるため、見込み度の高いターゲットにアプローチできるのが特徴です。
SNSによる集客
FacebookやTwitterなどのSNSは、今やプロモーションやマーケティングには欠かせない重要なツールの1つです。多くのユーザーが毎日チェックするSNSを利用して、セミナー開催の告知、商品のコンセプトや過去の実績を紹介すれば、コストを抑えて集客することができます。
DM(ダイレクトメール)による集客
顧客リストがある場合は、DMで顧客に直接アプローチできます。購買や問い合わせなどの実績がある顧客は、セミナーにも興味を示してくれる可能性は高いでしょう。既存顧客を対象としたセミナーを開催する場合は、積極的にDMを活用することで集客率を上げることができます。DMは開封して読んでもらう必要があるため、封筒のデザインや封筒に記載するキャッチコピーを工夫するようにしましょう。
ダイレクトメールやチラシなどに活用できる補助金もございます。詳しくは下記コラムをご確認ください。
小規模事業者持続化補助金とは?申請方法や申請時のポイントを解説 – 天神経営コラム (tenjinkeiei.co.jp)
メール配信による集客
自社で保有するリストにメール配信をして、セミナーに関する情報を告知するのもおすすめの方法です。メールタイトルと冒頭文章で、興味関心をどれくらい引けるかがポイントです。「“誰”に対して、“どのように得な内容”なのか?」を明確に書くことで、受信側の興味を引きましょう。
チラシによる集客
自社セミナーを告知するためのチラシを作成し、連絡先を知っている顧客へFAXを流すことで、セミナーを周知できます。こちらの方法はチラシ作成の費用はかかるものの、作業としてはFAXを流すだけです。そのため、コストをかけずに集客できます。
来場(参加)率を上げるコツ
1. プラスαの価値を案内文に記載する
来場者限定の特典をつける、商品を特別価格で購入できるなど、プラスαの価値を案内文に記載することで、他のセミナーとの違いを伝えるようにしましょう。
2. 来場促進のメールを送信する
一度セミナーの案内をしたら、集客はそこで終わりではありません。セミナー申し込みから時間が経ち、興味を失ってしまう方もいます。そのため、申込者に来場促進のメールを送るようにしましょう。
3. 日程が近づいたときに再度メールを送信する
セミナーに興味を持っていたものの、単に開催日を忘れてしまって来場しなかったというケースも考えられます。このような事態を減らすためにも、日程が迫ってきたらリマインドのメールを送ることをおすすめします。
まとめ
セミナーの集客方法といっても様々な手法がありますが、どれかひとつだけではなく、上記のものうまく活用し、セミナーに集客をしてみてください。
セミナーは、一回開催して終了というわけではなく、今回のセミナーの経験を生かして次回のセミナーに備えることです。どこがうまくいって、どこがうまくいかなかったかなど、常に自らのセミナーを振り返り、地道な改善を繰り返していきましょう。
天神経営では、マーケティングのご相談も受け付けております。中小企業診断士や専門コンサルタントが親身に対応いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。